冷泉為人/監修 岡佳子 岩間香/編集 思文閣出版 288p 23×18.5cm 1998年 状態:表紙に軽い汚れ、縁に小皺があります。本体に特に問題はありません。
後水尾院周辺の寛永文化を知る貴重な資料である、禅僧鳳林承章の日記『隔メイ記』の記事から、絵画史を中心に研究をした論文集です。雑誌「日本美術工芸」に連載された「『隔メイ記』にみる寛永文化の世界」をもとに構成したもの。 目次 1 ひと・つどう 鳳林承章と『隔メイ記』(岡佳子) 初期幕政と鳳林承章(伊東宗裕) 大工頭中井正知と近世京都の復興(谷直樹) 狩野派と公家社会-支持層拡大へ向けて(小崎善通) 土佐光起と禁裏絵所の復興(岩間香) 御用蒔絵師(土井久美子) 絵師伊藤長兵衛の二つの画業(田中敏雄) 『隔メイ記』にあらわれた俵屋宗雪(中部善隆) 寛永年間の朝鮮通信使と京都(松尾芳樹) 洛北・円光寺の沿革-相国寺末から南禅寺末へ(伊東宗裕) 2 あそびと場 遊興空間から見た寛永期京都の空間構成(新谷昭夫) 後水尾院の山上の茶屋(西和夫) 茶屋に見る数寄の空間(日向進) 金閣寺の遊楽(奥平俊六) 修学院八景(岩間香) 欄柯の時(泉万里) 祇園祭りと海北友雪(岩間香) 平家座頭の動向-鳳林の周辺(西岡陽子) 寛永文化の茶の湯(岡佳子) 鳳林承章と藤谷為賢-人麿図をめぐって(冷泉為人) 3 もの・かたる 狩野探幽と相国寺蔵「花鳥図」衝立(鬼原俊枝) 『隔メイ記』にみえる絵巻物(原口志津子) 唐物屋覚書-大平五兵衛と葛山長爾(岡佳子) 『隔メイ記』にみる絵画需要の在り方(並木誠士) 立ち上がる歌仙たち(田中英二) 禁裏絵師・山本友我の活動(成澤勝嗣) 『隔メイ記』のなかの伊万里(岩田久子) 日記に記された漆(土井久美子) 長谷川左近筆「三番叟図」の語るところ(脇坂淳) 鳳林承章の遺言状(岡佳子) シンポジウム