坂崎坦/編著 小杉放庵(未醒)/装丁 アルス ハードカバー 上巻:934p 中巻:1210p 各22×16cm 上巻:1927年 中巻:1929年
状態:箱はありません。表紙の背中に日焼けと少傷み、表紙縁などのクロス装の裂の一部がはがれています。また、天地小口に汚れ、表紙見返しには古書店シールが貼られています。内部は一部経年の薄いシミがでていますが、本文に特に問題はありません。
著者が研究した日本の近世画論書を65編収め、それぞれに解題を付した資料集です。大正6年に著者が刊行した『日本画談大観』に大幅な増補を加えて編集したもの。残念ながら、戦時下の混乱で予定していた下巻と索引編は刊行されず、上中巻で完結となりました。表紙絵および、扉と見返しの木版画は小杉未醒(放庵)が描いています。
収録書(書名、著者名は目次による):林守篤『画筌』 大岡春卜『画巧潜覧』 西川祐信『画法彩色法』 櫻井雪館『画則』 佐竹曙山『画法綱領』 平澤旭山『国画論』 桑山玉洲『玉洲画趣』 桑山玉洲『絵事鄙言』 司馬江漢『西洋画談(附春波楼筆記鈔) 中林竹洞『画道金剛杵』 本居宣長『絵の事』 中林竹洞『竹洞画論』 中林竹洞『文画誘掖』 田能村竹田『山中人饒舌』 浦上春琴『論画詩』 『続論画詩』 菊池容斎『容斎画意』 狩野素川『画道伝授口訣』 安西雲煙『近世名家書画談』 森島長志『槃礴脞話』 金井烏洲『無声詩話』 浅野楳堂『漱芳閣書画銘心録』 池上休柳『松柳問答』 土井贅牙『論画竹偶筆』 釈鉄翁『鉄翁画談』 狩野一渓『後素集』 林羅山『後素説』 大弐探元『三暁庵雑志』 中山高陽『画譚鷄肋』 建部凌岱『漢画指南』 石野広通『絵そらごと』 狩野一渓『丹青若木集』 狩野永納『本朝画史』『本朝画印』 伝新井白石『画工便覧』 著者不祥『弁玉集』 浅井不旧『扶桑名公画譜』 伴高蹊・三熊花顛『近世畸人伝(抄)』『続近世畸人伝(抄)』 上田秋成『膽大小心録(抄)』 斎藤彦麻呂『図画考』 小林自閑斎『狩野五家譜』 角田九華『近世叢語』 檜山義慎『続本朝画史』 釈雲室『雲室随筆(抄)』 白井華陽『画乗要略』 谷文晃『本朝画纂』 渓斎英泉『無名翁随筆』 岡田樗軒『近世逸人画史』 渡辺秀実『長崎画人伝』 荒木千洲『続長崎画人伝』 朝岡興禎『長崎画系』 田能村竹田『屠赤瑣瑣録(抄)』『竹田荘師友画録』 堀直格『養徳錦顕文鈔』 堀直格『ゆめのたゞち』 清宮秀堅『雲烟所見略伝』 西村兼文『画人伝補遺』 野村文紹『谷文晃翁之記』 大原東野『名数画譜 附書画人名録』 斎藤月岑『武江年表 附武江年表補正略』 西村兼文『画家墳墓記』『画家大系図』 小栗憲一『豊絵詩史(抄)』