東京国立文化財研究所/編集 平凡社 イメージ・リーディング叢書 404p 21×14.9cm 1994年
状態:目立った汚れや傷はありません。
1992年に東京国立文化財研究所で開催された国際シンポジウム「東アジア美術における<人のかたち>」の報告書・論文集です。
目次
刊行にあたって(西川杏太郎)
序にかえて(三輪英夫・鈴木廣之)
基調講演
人の<かたち>と<からだ>(前川誠郎)
西洋の眼からみた東洋美術の人のかたち(ヘルムート・ブリンカー)
1 <人のかたち>の諸相
人物画における聖と俗―宗教性と肖像性―(戸田禎佑)
人のかたちを神の領域へ―古代東アジア彫像の課題―(井上正)
<唐子>論―歴史としての子どもの身体をめぐって―(黒田日出男)
日本近代洋画と性的枠組み(ノーマン・ブライソン)
日本人の身体観(養老孟司・布施英利)
2 群像表現
仏教絵画における群像表現(平田寛)
物語絵画における群像表現(佐野みどり)
風俗画における群像表現―主題としての群衆―(奥平俊六)
討議一
3 人体表現における形と意味
救済への救い―十二・十三世紀の裸形像―(サムエル・C・モース)
嫉妬のかたち―曾我蕭白の美人図をめぐって―(林進)
柿本人麿像における「かたち」と「意味」(島尾新)
一休をめぐって何が起こったか―肖像画における「破格」の問題―(大西廣)
討議二
4 裸体表現の諸問題
民国期中国における裸体画論争(鶴田武良)
韓国近代洋画における「裸体」(金英那)
日本美術に見る「はだか」(辻惟雄)
人から人"間"へ―個としての人体―(佐藤道信)
"極東ギリシア"の裸体像(丹尾安典)
「文明開化」のなかの裸体(北澤憲昭)
見世物のなかの<人のかたち>(木下直之)
討議三