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講座 日本美術史 全6冊

佐藤康宏 板倉聖哲 長岡龍作 玉蟲敏子 木下直之/編集 東京大学出版会 ハードカバー 1:370p 2:349p 3:339p 4:354p 5:331p 6:358p 各21.7×15.7cm 2005年
状態:帯に一部傷みがあります。本体とカバーは良好です。

講座 日本美術史 全6冊

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20,000円 (税込)

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各巻構成

第1巻 物から言葉へ(佐藤康宏/編集)

序 調査・記述・高札(佐藤康宏)
第1章 ディスクリプション
 仏画の記述 何のために記述をするのか(有賀祥隆)
 仏像の記述(田邉三郎助)
第2章 物の内部へ
 絵画史研究と光学的手法 「源氏物語絵巻」の調査から(島尾新)
 仏像の内部を見る 運慶作品を中心に(山本勉)
 国宝一遍上人絵伝(一遍聖絵)と修理 古画を修理するということ(林温)
 障壁画の復元研究 その方法と問題点について(川本桂子)
第3章 物の外部へ
 詞書筆者と執筆分担 絵画作品への書からのアプローチ(松原茂)
 彦根屏風の画家 狩野長信の可能性(黒田泰三)
 雅俗の都市像 与謝蕪村筆「夜色楼台図」(佐藤康宏)
 美術史研究者のデジタル・ソリューション 明治石版画調査研究への画像データベースの応用を事例として(塚原晃)


第2巻 形態の伝承(板倉聖哲/編集)

序 伝承・増殖する形態 東アジア文化圏の中の日本美術(板倉聖哲)
第1章 文化圏の境界
 影響伝播論から異文化受容論へ 鎌倉仏画における中国の受容(井手誠之輔)
 東寺旧蔵「山水屏風」が示す「唐」の位相(板倉聖哲)
 南都再興造仏における慶派仏師の「中国」美術の受容をめぐって(根立研介)
第2章 模倣をめぐる現象
 粉本と模写(河野元昭)
 仏像と本様 鎌倉時代前期の如来立像における宋仏画の受容を中心に(藤岡穣)
 芸阿弥画本の幻影 弟子祥啓の作品から(相澤正彦)
 南画における木版画譜の利用 谷文晁の場合を中心に(武田光一)
第3章 継承と変容の位相
 形態の増殖 「一遍聖絵」・「彦根屏風」・「動植綵絵」(佐藤康宏)
 連歌的世界の図像学 室町時代の「尽し」風屏風を例に(島尾新)
 「形態の伝承」と伝説化をめぐる考察 「琳派」の諸作品を中心に(玉蟲敏子)


第3巻 図像の意味(佐藤康宏/編集)

序 図像の意味、図像の解釈(佐藤康宏)
第1章 テクスト/コンテクスト
 仏像の意味と上代の世界観 内と外の意識を中心に(長岡龍作)
 青不動 画像と行法をめぐる形と意味(泉武夫)
 大原御幸図の源流 宮廷和画図像の継承(相澤正彦)
 探幽縮図から見た東アジア絵画史 瀟湘八景を例に(板倉聖哲)
第2章 ダブル・イメージ
 荘厳と寓意 流水片輪車蒔絵螺鈿経箱をめぐって(須藤弘敏)
 隠棲の風景 神護寺所蔵「山水屏風」とその周辺(中島博)
 風流の造形、なぞらえる操作 「見立」と「やつし」とその周辺(浅野秀剛)
第3章 現実と図像との交渉
 不思議な聖者たち 布袋・蜆子・陳搏(奥平俊六)
 王権への追憶 太閤秀吉と風俗画のあやしい関係(成澤勝嗣)
 都市とその辺境 岸田劉生「道路と土手と塀(切通之写生)」(佐藤康宏)


第4巻 造形の場(長岡龍作/編集)

序 造形の場 「美術」はいかに人間と関わったか(長岡龍作)
第1章 造形の居場所
 仏像をめぐるいとなみ 上代法隆寺を場として考える(長岡龍作)
 花鳥の居場所 西本願寺書院のイメージ・システムを中心に(太田昌子)
 殿様の銅像(木下直之)
第2章 造形と個別の磁場
 頂相管窺 成立をめぐって(海老根聰郎)
 詩画軸の構造と場 杜甫の詩意図をめぐって(高橋範子)
 屏風=儀礼の場の調度 葬送と出産を例に(榊原悟)
第3章 造形の生きる社会
 院政期の僧綱仏師をめぐる仏像制作の場 仏師賢円を中心にして(根立研介)
 ジェンダー論 地獄に堕ちた女たち(加須屋誠)
 生身仏像論(奥健夫)
 錦絵の制作と流通(大久保純一)


第5巻 <かざり>と<つくり>の領分(玉蟲敏子/編集)

序 <かざり>と<つくり>の領分(玉蟲敏子)
第1章 かざる空間の意味と機能
 構造から意匠へ 平等院鳳凰堂を解析する(藤井恵介)
 住まいの系譜と飾りの系譜(川本重雄)
 武家庭園の近代 江戸から東京へ(金行信輔)
第2章 かざりとつくりの方法
 <かざり>と<つくり>と絵画の位相(玉蟲敏子)
 仏像における<工芸的>なこと 仏像の金属製荘厳具をめぐって(武笠朗)
 蒔絵の「色」 絵画と工芸のはざまで(日高薫)
 陶磁のかざり 宴の器を中心に(荒川正明)
第3章 かざりとつくりの諸相
 外への視線 標の山・南蛮人・唐物(泉万里)
 友禅の虚像と実像(丸山伸彦)
 屋根の上のつくりもの(木下直之)


第6巻 美術を支えるもの(木下直之/編集)

序 美術を支えるもの(木下直之)
第1章 美術を生み出す
 明治維新と名古屋城 金鯱・御殿障壁画・天守の行方(木下直之)
 美術の「近代」と美術家の「行為」(五十殿利治)
 都の事件 「年中行事絵巻」・「伴大納言絵巻」・「病草紙」(佐藤康宏)
第2章 美術を扱う
 壁画とタブロー 1900-1940年代(蔵屋美香)
 戦争と美術コレクション そこにあってはならないもの(平瀬礼太)
 メディアとしての版画 近代版画揺籃期の考察(岩切信一郎)
 美術における政治表現と性表現の限界(北澤憲昭)
第3章 美術を語る
 平等院鳳凰堂阿弥陀如来像の近代(武笠朗)
 江戸の古画趣味と日本の美術史学 宗達「平家納経」補修説と牧谿伝根本資料『松斎梅譜』の出現をめぐって(玉蟲敏子)
 黒田清輝と西洋美術教育(三浦篤)


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