岡田文男/著 京都書院 ハードカバー 191p 26.4×19cm 1995年
状態:カバーに少汚れ、縁に若干のつかれ、本体地に印があります。
中国大陸、日本の各地で出土した古代漆器145点の塗膜断面の顕微鏡観察と科学的調査をもとにして、漆技法の歴史的変遷を追った資料集・論考集です。断面図の写真、トレース図、調査データなどが詳細に記録されています。
目次
カラー図版 出土漆器の塗膜断面
第1章 漆塗膜の2種類の検鏡標本の作製法
第1節 研磨法
第2節 ミクロトーム法
第2章 漆塗膜の材質および製作技法の調査(日本編)
第1節 北部九州地方出土の漆器
第2節 滋賀県下出土の漆器
第3節 京都市内出土の平安時代前期の漆器
第4節 京都市内出土の中世漆器
第3章 漆塗膜の材質および製作技法の調査(中国・朝鮮半島編)
第1節 中国出土の古代漆器
第2節 楽浪王�琳墓出土の漆器
第4章 漆工技術(各論)
第1節 出土蒔絵漆器の製作技法に関する自然科学的調査
第2節 骨粉下地の系譜
第3節 黒色顔料利用技術の系譜
第4節 漆工技法の変遷について
第5節 新知見と今後の課題
文献
分析試料一覧