太田博太郎/監修 伊藤要太郎/校訂解説 鹿島出版会 ハードカバー 匠明：311p 匠明五巻考：313p 23.5×17cm 1971年
状態：輸送用ダンボール製外箱に若干の傷みがあります。本体2冊と箱は良好です。
中世末に作成されたとされる木割書『匠明』を翻刻、研究した書籍です。東京大学蔵本および異本2種を翻刻解説した「匠明」巻と、伊藤要太郎による同書の研究「匠明五巻考」の2分冊となっています。
東京大学建築科教室に『匠明』と題する木割書がある。これには慶長十三年（一六〇八）の平内政信、同十五年の平内吉政の奥書があり、桃山時代に書かれたもので完備した木割書としては、日本最古のものである。・・・日本建築の意匠を、分析的に、歴史的に研究しようとするとき、一番てがかりとなるのはこの『匠明』である。『匠明』は建築史の研究、古建築の修理、和風建築の設計、そのいずれをとるにしても必読の書と言えよう―太田博太郎の序より―
