明恵上人と高山寺編集委員会/編集 同朋舎 ハードカバー 547p 23.1×16.2cm 1981年 状態:箱の縁にごく少しかすれ、本体の表紙と口絵ページに数箇所湿気による薄いシミが出ています。全体的に古書としては経年並みです。
鎌倉時代の高山寺の高僧明恵高弁と、高山寺の歴史、美術、文化に関わる論考を集めて編纂された論文集です。 目次 第一章 明恵論―明恵の人と宗教 明恵上人(辻善之助) 厳密の始祖高弁(石井教道) 高弁の弥勒浄土思想について(平岡定海) 歌人としての明恵上人(赤松俊秀) 明恵の和歌と仏教(山田昭全) 夢と「夢記」(奥田勲) 明恵説話についての基礎的諸問題(奥田勲) 第二章 明恵上人の遺構と遺跡 明恵上人の高山寺庵室について(杉山信三) 中世僧坊における講義(奥田勲) 明恵上人の講義の聞書にみえる譬喩(田中久夫) 高山寺の明恵上人遺跡 附 紀州に明恵上人の遺跡を尋ねる(景山春樹) 高山寺の鎮守社とその遺宝(景山春樹) 高山寺新八幡宮と僧形八幡御影(近藤喜博) 第三章 高山寺の美術 明恵上人の画像と其の筆者とに就いて(源豊宗) 明恵上人樹上坐禅像の主題(中島博) 明恵上人をめぐる華厳変相図(石田尚豊) 華厳縁起(梅津次郎) 高山寺蔵戯画巻考(中武宣傳) 運慶・快慶と高山寺・十輪院(毛利久) 高山寺神像・狛犬の作者について(毛利久) 高山寺石水院の神鹿(西川杏太郎) 第四章 高山寺の典籍・文書 高山寺経蔵の調査と国語史学(築島裕) 「却癈忘記」鎌倉時代写本の用語(小林芳規) 高山寺本倭名類聚抄に就いて(山本信哉) 紙背文書の散佚(是澤恭三) 第五章 高山寺随想と上人鑽仰 あるべきようわ(白洲正子) 善妙神像讃(梅津次郎) 鳥獣戯画(朝永振一郎) 明恵上人鑽仰の記(木南卓一) 明恵・高山寺関係参考文献目録 あとがき 執筆者一覧