山本ひろ子/著 春秋社 ハードカバー 404p 19.3×13.3cm 1993年
状態:天地小口に若干の汚れがあります。
日本中世―人びとの聖なるものへの指向は、古代神話、渡来仏教の範から離脱し、同時多発的な<変成>の革命を巻き起こす。熊野、奥三河、比叡山、伊勢神宮、そして宮中。修行、祭礼、秘法、神智学・・・心身と世界のドラスティックな変革を企図した巨大なムーヴメントを甦らせる未踏の旅!―帯より―
目次
プロローグ 神聖劇場への招待
1 苦行と救済 中世熊野詣の宗教世界―浄土としての熊野へ
2 擬死と再誕 太神楽「浄土入り」―奥三河の霜月神楽をめぐって
3 本覚の弁証法 龍女の成仏―『法華経』龍女成仏の中世的展開
4 人獣の交渉 異類と双身―中世王権をめぐる性のメタファー
エピローグ 錬金術的思考へ向けて