泉武夫/著 平凡社 ハードカバー 117p 24.7×19cm 1994年
状態:目立った汚れはありません。帯付。
絵画のなかで何が起きているのか?一枚の絵を徹底的に読み解く新しい美術文化史。
釈迦の死は、死であって死ではない。死によって、釈迦は、永遠の存在=ブッダとなった。その神秘の死の情景(涅槃)は、どのように表されてきたか。仏身のみ巨大であることの意味を問い、その黄金の輝きの謎を解くために、遠く、中央アジアにまで、ルーツを探る。様式史的観点からのみならず、図像解釈や、宗教美術と社会との関係という視点から、平安時代の仏画制作の具体相にも照らしつつ、傑作成立の秘密を解き明かす。―カバーより―