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絵は語る9 俵屋宗達筆 松島図屏風 座敷からつづく海

太田昌子/著 平凡社 ハードカバー 124p 24.7×19cm 1995年
状態:状態:目立った汚れはありません。帯付。

絵は語る9 俵屋宗達筆 松島図屏風 座敷からつづく海

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4,000円 (税込)

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絵画のなかで何が起きているのか?一枚の絵を徹底的に読み解く新しい美術文化史。
右に「荒磯」、左に「洲浜」・・・。俵屋宗達描く、「松島図屏風」のキー・イメージである。ところがこれが、鎌倉時代の和鏡の背面表飾の図像と奇しくも一致する。屏風と鏡を結ぶ、忘れられた「海」の図の象徴的世界。これを名所の絵とだけ見ていいのだろうか。名品・傑作主義の尾根伝いの美術史と訣別し、岩と島と松と波のイメージの古層を探ってゆくと、蒔絵・陶芸・金工・染織、そして庭園や盆山、盆景のなかにも、くり返し「荒磯」と「洲浜」のイメージ・セットが現われてくる。時に土地の神が宿る聖地、時に異国の仙境、そして時に阿弥陀の浄土・・・。歴史のなかで転位し、変容してゆく、図像の論理を解き明かし、町絵師宗達の「海の屏風」に込められた文化の記憶をよみがえらせる。―カバーより―


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