今橋理子/著 東京大学出版会 ハードカバー 392p 21.7×15.5cm 2009年
状態:目立った汚れはなく良好です。
江戸様風画の傑作が明かす驚異の意味大系
日本在来の画材を使って、果敢に洋画を描こうとした秋田蘭画派・小田野直武。洋画法を平賀源内に学び、『解体新書』の挿図を担当した画家は、一体誰のために、何を意図してこの画を描いたのか。静寂な風景画に見えるこの一枚のなかには、中国美人画の文学的言説から、同時代の江戸風俗、鑑賞の遊びまでが隠されていた―近代を先取り、近代になってこそ再発見された絵画的思考を甦らせる。著者四半世紀の研究にもとづく大作。―帯より―