絹本着色 折本帖 14図(序跋含) 各 22.3×24.7cm 阪正臣/序・跋・箱書 明治28(1895)年
状態:数図に極薄いシミが出ています。桐箱と漆塗箱の二重箱入。
谷文晁、遠坂文岱に学び、のち京都和学所に出仕しながら勤皇の活動をし、京都にて土佐派、復古大和絵を学んだ絵師、榊原文翠の画帖です。やまと絵様式で12図を収めています。序跋は交流のあった阪正臣が寄せています。
箱書(阪正臣)…「文翠榊原長敏翁筆画帖 千代之松原」「旧友榊原長敏翁の画を見て あはれ世にあらはと君をみもひでて筆の跡にもぬるゝそてかな おほえのまさおみ」
題簽…「千代の松原」
序…「まつはらのつはらにちよをうつしいてしなこりつくしをおもひこそやれ 正臣」
跋…「まつはらの文の翠の老翁か筆世にめてられむ千代の後まで 正臣」