中谷伸生/編著 関西大学出版部 ハードカバー 253p 26.5×18.8cm 2009年
状態:特に問題はありません。
2008年に開催された国際シンポジウム「東アジアの文人世界」での議論をもとに編まれた論文集です。
目次
第1部 日本における文人画の諸相
日本の文人画と東アジア 「文人画」か「南画」か(中谷伸生)
『浪華郷友録』 の聞人と大坂の文人画家の問題 木村蒹葭堂を中心として(橋爪節也)
中村芳中と文人画(福井麻純)
四条派画家上田公長の文人画(柴田就平)
近世大坂文人画の魅力(明尾圭道)
河鍋暁斎と文人画(ロバート・キャンベル)
漱石の南画にみるその隠逸精神 陶淵明の受容(范淑文)
第2部 東アジアとヨーロッパの文人世界
韓国における文人画の伝統(閔周植)
来舶清人と日中文化交流(松浦章)
明治前期に来日した中国の文人たち(王宝平)
銭厓筆・橋本関雪賛「白描観音像」をめぐって(弓野隆之)
ポーランドの「文人」の東アジアへの眼差し フェリクス・ヤシェンスキと日本美術(エヴァ・カミンスキ)
第3部 野呂介石の絵画と文人世界―薗田家画帖をめぐって
野呂介石『南紀山水写生帖』の由来について(薗田香融)
野呂介石筆『南紀山水写生帖』について(近藤壮)
野呂介石が生きた時代(寺西貞弘)
野呂介石が画いた熊野の景観(額田雅裕)
資料紹介 野呂介石『南紀山水写生帖』