佐藤康宏/著 平凡社 ハードカバー 115p 24.7×19cm 1993年
状態：カバー背に軽い退色があります。帯付。
絵画のなかで何が起きているのか？一枚の絵を徹底的に読み解く新しい美術文化史。
だれかがかたづけ忘れた一片のパズルのように「湯女図」がここにある。画面を分析し、復元し、湯女風呂の歴史をたどり失われた<視線のドラマ>をよみがえらせる。江戸が江戸になるために、時代は多くのものを殺さなければならなかった。湯女たちが追放された後に吉原は栄え、浮世絵は花開く。そんな歴史のはざまで、この六人の娼婦の肉体と視線はどんな虚構を生き、何を訴えているのか。しして、だれがなぜこんな絵を描いたのだろう。―カバーより―
