紙本着色 軸装 37×31cm 文政12年作
状態:表具の一部に軽い虫穴補修。本紙は右端の余白から識語部分や、左の人物の衣服部などにもともとあった虫穴と折れ跡がみられます。古箱(合わせ箱)付。
復古浮世絵派の絵師、浮田一蕙の掛軸です。画題は近世、正月に京都の町などで懸想文を売った懸想文売。 「文政己丑春元旦 懸想文売之図 可為筆 朱文方印〔一蕙〕」。近代初期の日本画家、石本秋圃旧蔵品。
浮田一蕙(1795~1859)・・・江戸末期の復古大和絵派の画家。京都生。絵を田中訥言らに学ぶ。勤王家としても活動し、安政の大獄で捕らえられて入獄。出獄後まもなく没した。名は可為。