佐藤康宏/編 東京大学出版会 ハードカバー 339p 21.7×15.7cm 2005年
状態:帯の背中に若干の退色があります。そのほかは汚れ、傷なく良好です。
図像学、図像解釈学の可能性
仏画、風俗画、山水画 ―さまざまなジャンルの作品を通してその主題・意味を探る。―帯より―
目次
序 図像の意味、図像の解釈(佐藤康宏)
第1章 テクスト/コンテクスト
仏像の意味と上代の世界観 ―内と外の意識を中心に(長岡龍作)
青不動 ―画像と行法をめぐる形と意味(泉武夫)
大原行幸図の源流 ―宮廷和画図像の継承(相澤正彦)
探幽縮図から見た東アジア絵画史 ―瀟湘八景を例に(板倉聖哲)
第2章 ダブル・イメージ
荘厳と寓意 ―流水片輪車蒔絵螺鈿経箱をめぐって(須藤弘敏)
隠棲の風景 ―神護寺所蔵「山水屏風」とその周辺(中島博)
風流の造形、なぞらえる操作 ―「見立」と「やつし」とその周辺(浅野秀剛)
第3章 現実と図像との交渉
不思議な聖者たち ―布袋・蜆子・陳摶(奥平俊六)
王権への追憶 ―太閤秀吉と風俗画のあやしい関係
都市とその辺境 ―岸田劉生「道路と土手と塀(切通之写生)」