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遊楽と信仰の文化学

堤邦彦 徳田和夫/編集 森話社 ハードカバー 452p 21.7×15.5cm 2010年
状態:特に問題はありません。

遊楽と信仰の文化学

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4,500円 (税込)

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「縁起学」へのいざない
前著『寺社縁起の文化学』で提起した「縁起学」の視点を引き継ぎ、聖と俗が渾然一体となった縁起の様相をより広汎にさぐる。開帳・巡礼・参詣などの場における略縁起のありようを考察し、絵巻や曼荼羅などの図像、のぞきからくりや浄瑠璃などの芸能に潜む「縁起的なるもの」を見定める。―帯より―

目次
総論 縁起学への招待(橋本章彦)

1 略縁起のかたち
 一枚刷り略縁起の形成(久野俊彦)
 略縁起の二形態(石川透)
 略縁起の書記形態 写本と版本の往還(藤巻和宏)
 略縁起と掛軸(和田恭幸)

2 開帳・巡拝・参詣と略縁起
 創生される「名木」 「鶯宿梅」伝承の中世的変容(雨野弥生)
 大津絵考 戯画から護符まで(鈴木堅弘)
 名所と信仰・遊楽 親鸞二十四輩を巡る旅(渡辺信和)
 近代の開帳法会の成立とその展開 城端別院善徳寺を事例として(本林靖久)
 はじめに歌枕あり 八橋売茶方厳の三河八橋再興(末松憲子)
 越中立山温泉と略縁起 温泉の整備・経営と女人禁制をめぐって(加藤基樹)
 通称寺と縁起 実方説話から更雀寺縁起へ(鬼頭尚義)
 開帳記録と縁起 近世大坂催物一覧稿(菊池政和)
 コラム かくれキリシタンにおける聖地の縁起(中園成生)
 コラム 開帳法会の現在 城端別院善徳寺の虫干法会(阿部泰郎)

3 図像・彫像と縁起
 『道成寺縁起絵巻』の再生 寺社縁起の在地化(徳田和夫)
 勧化本と絵解き 幡随意上人伝の図像化をめぐって(堤邦彦)
 『伊勢参宮名所図会』の編纂姿勢 銭掛松の記述をめぐって(義田孝裕)
 「熊野観心十界曼荼羅」の縁起的側面 「観心十方界図」との関わりから(小栗栖健治)
 在地伝承における縁起性について 由来語りの変相図(埴岡真弓)
 コラム 縁起や伝承を描くということ(堂野能伸)
 コラム 呑龍上人絵伝と縁起(粂原恒久)

4 縁起としての芸能
 のぞきからくり(根井浄)
 祭文 男女和合呪術を中心に(花部英雄)
 縁起から浄瑠璃へ 善光寺もの浄瑠璃の系譜(佐谷眞木人)
 真宗の立体紙芝居「親鸞さま」(菊池政和)
 コラム ヒーローとしての一休さん(西山美香)
 コラム 説話世界の縁起(廣田收)
 コラム 直談と縁起 堕地獄・蘇生の物語(恋田知子)


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