東京国立文化財研究所/編集・発行 ハードカバー 163p 30.3×21.5cm 1977年
状態:小口に薄い汚れがあります。そのほかに目立った汚れはありません。
1974年から3年をかけて東京文化財研究所が行った特別研究「軸装等の保存及び修復に関する科学的研究」の成果をまとめた報告書です。
目次
第一章 研究の概要(西川杏太郎)
第二章 表具技術の記録(西川杏太郎 増田勝彦)
1 A 工具
2 B 材料
3 表具の工程
C 新しく表具を行う場合
D 表具修理の場合
第三章 表具材料と技術に関する研究
1 和紙の中の微量元素(馬淵久夫)
2 表具用裏打紙の走査型電子顕微鏡による撮影(門倉武夫)
3 表具における紙の接着断面の光学顕微鏡による観察(石川陸郎)
4 裏打ちに伴うかさ比容変化と裏打紙の湿度による伸縮(見城敏子)
5 打刷毛による接着促進効果(西浦忠輝)
6 表具用科学糊について(樋口清治 西浦忠輝)
第四章 軸装作品の保存と修復に関する研究
1 日本画中における力学的諸現象(登石健三)
2 保存箱内の温湿度変化(三浦定俊)
3 和紙と虫害(森八郎)
4 防虫・坊黴材の薬効と材質への影響(森八郎 新井英夫)
5 紙嵌機の和紙修理への応用(速報2)(増田勝彦)
6 電子線による補修用絹の劣化促進処理(樋口清治 西浦忠輝 国宝修理装コウ師連盟)