板倉聖哲/編 東京大学出版会 ハードカバー 349p 21.7×15.7cm 2005年
状態:帯の背中に退色があります。そのほかは汚れ、傷なく良好です。
様式論の新展開
境界を超えて展開する形態の伝承。様式の歴史の複雑な関係性の解明をめざす。―帯より―
目次
序(板倉聖哲)
第1章 文化圏の境界
影響伝播論から異文化受容論へ ―鎌倉仏画における中国の受容(井手誠之輔)
東寺旧蔵「山水屏風」が示す「唐」の位相(板倉聖哲)
第2章 模倣をめぐる現象
粉本と模写(河野元昭)
仏像と本様 ―鎌倉時代前期の如来立像における宋仏画の受容を中心に(藤岡穣)
芸阿弥画本の幻影 ―弟子祥啓の作品から(相澤正彦)
南画における木版画譜の利用 ―谷文晃の場合を中心に(武田光一)
第3章 継承と変容の位相
形態の増殖 ―「一遍聖絵」・「彦根屏風」・「動植綵絵」(佐藤康宏)
連歌的世界の図像学 ―室町時代の「尽し」風屏風を例に(島尾新)
「形態の伝承」と伝説化をめぐる考察 ―「琳派」の諸作品を中心に(玉蟲敏子)